環境エネルギー政策研究所(ISEP)は、全国の地方自治体と電気自動車(EV)に関わる多様なステークホルダーが協力し、ユーザーの視点からのEV普及のあり方とEVによる地域の活性化を探る「EV地方創生フォーラム」を正式に発足いたします。

このフォーラムは、過去2年間にわたりクライメートグループおよびGRジャパンと協力して実施してきた地方自治体向けEV普及セミナーを発展させたものです。2025年4月25日には、日経モビリティ編集長・深尾幸生氏を招き、「EV共創ウェビナー」のグランドオープンを開催します。その後は月次開催を継続するとともに、さまざまな交流や企画、調査研究を進めていきます。
発足の背景と目的
EVの普及は、脱炭素化の推進や災害対応力強化、自動運転やMaaSとの連携など、100年に一度のモビリティ大転換を担う重要な要素です。特に、ガソリンスタンドの減少や高齢化が進む中山間地域などでは、EVが持続可能な「地域の足」としての新たな可能性を秘めています。また、EVと充電インフラの整備は、エネルギーの地産地消や地域経済の再活性化に寄与する「地方創生」のカギでもあります。
一方、日本のEV普及率は2024年時点でわずか3%前後にとどまり、EV先進国の中国、欧州、米国だけでなく、東南アジアなどの新興国からも大きく遅れを取っています。そこで、自治体とEVに関わる多様なステークホルダーが協力して、EVを使う立場を含めた連携を密にすることで、ユーザーの利便性と地方創生に資するかたちでEV普及を加速させることが狙いです。
フォーラムの活動計画
- EV共創ウェビナー(月次ウェビナー)
2025年4月から毎月開催。国内外の有識者や先進自治体の事例、充電インフラ事業者の取り組み、EVユーザー団体の声などを紹介し、課題解決に向けた対話を行います。第1回(4/25)は日経モビリティ編集長・深尾幸生氏を招いて、「世界のEV市場最新動向」をテーマに開催します。以降、東京都の集合住宅充電事例(5月)、EVと再生可能エネルギー連携など、さまざまなテーマを予定しています。 - EV Crossover Community(オンライン交流プラットフォーム)
フォーラムメンバー限定で、EV普及に向けた実務情報やデータベース、企業と自治体のマッチング支援などをおこないます。 - EVミートアップ(対面交流イベント)
2025年7月には長野県白馬村に向けた「白馬EVラリー」、を開催し、トークセッションや試乗体験、充電インフラ視察を含む交流イベントを開催予定です。
ご参加を期待している方々
自治体関係者を中心として、EV関連事業者(インフラ企業、マンション管理組合支援事業者など)、EVユーザー団体世話人、有識者、関係省庁、自動車OEM関係者など、EV普及に関わっている多様なステークホルダーにご参加いただく予定です。
期待される成果
- 政策と現場の連携強化
- 充電インフラ整備の加速
- 実践ノウハウの蓄積
- 一般市民やメディア理解の促進
参加申込
本フォーラムへの参加は、参加規約をご確認の上、必要事項(団体名、担当者氏名、メールアドレス、参加資格該当項目*)を記入した参加申込メールをcontact★ev-forum.jp宛てにお送り下さい(★を@に置き換えて下さい)。
* 参加資格該当項目:EV地方創生フォーラムには以下のいずれかに該当する方が参加可能です。
- 自治体関係者
- 関係省庁職員
- EV関連企業(自動車メーカー、充電器メーカー、充電事業者など)
- EV推進企業
- EVユーザー団体運営者等
- モビリティに関する有識者
事務局で参加申込を確認し、フォーラムへの参加方法をご案内いたします。
お問い合わせ
EV地方創生フォーラム事務局
〒160-0008 東京都新宿区四谷三栄町16-16
環境エネルギー政策研究所(ISEP)内
Web: ev-forum.jp
TEL: 03-3355-2200 FAX: 03-3355-2205
Email: contact★ev-forum.jp(★を@に置き換えて下さい)
主催 特定非営利活動法人 環境エネルギー政策研究所(ISEP)
協力 クライメートグループ、GR Japan